「電子透かしと確率的情報処理」


Digital Watermarking and Probabilistic Information Processing 2009 (DWPIP2009)



開催日程: 2009年11月13日

開催場所:

    東北大学 青葉山キャンパス内 電子情報システム応物系2号館204会議室 (青葉山キャンパスへのアクセス)

参加登録:

    当日の参加人数を把握したいので事前の参加登録にご協力ください.件名に「dwpip2009参加希望」と記入して「氏名」,「所属」,「電子メールアドレス」をご記入の上 dwpip2009-office [at mark] smapip.is.tohoku.ac.jp 宛に送信してください(参加受付は2009年5月1日より開始します).
    # 参加の為に宿泊手配が必要な方はご自身で行っていただけますようお願いいたします.

開催趣旨:

    情報統計力学と確率的情報処理はベイズ統計を核として,統計科学,統計物理学,ニューロコンピューティングなどを融合しながら情報通信技術の新しい理論を生み出しつつあります.そのひとつの例として低密度パリティ検査符号に代表される誤り訂正符号,携帯電話におけるCDMA復調方式,ベイズ統計にもとづく画像処理技術などがありますが,最近,これらの理論が電子透かしへと少しずつ転用されつつあります.本チュートリアル講演会では電子透かしという大容量マルチメディア通信時代に欠かせないディジタル信号処理の新しい技術について確率的情報処理という視点からの最新の研究をわかりやすく紹介します.

プログラム (敬称略):

    *都合により開始時刻, タイトル等が変更になることがあります. ご了承ください.
    10:00-10:15 opening
    10:15-11:30 田中和之 (東北大学大学院情報科学研究科)
      [講演題目] 大規模確率場による確率的画像処理の深化と展開
      [講演概要] 確率的情報処理についてベイズ統計の視点からのモデル構築について基本的な理論体系を解説します.さらに確率伝搬法をつかったアルゴリズム設計技術についてわかりやすく講義し,電子透かしへの新たな展開の可能性を探ります.
        Presentation Slide (PDF)
      [参考文献]
      1. 田中和之著: 確率モデルによる画像処理技術入門, 森北出版, 2006年9月.
      2. 田中和之編著:臨時別冊・数理科学SGCライブラリ「確率的情報処理と統計力学 ---様々なアプローチとそのチュートリアル」, サイエンス社,2006年9月.
    13:00-14:30 川村正樹 (山口大学大学院理工学研究科)
      [講演題目] 電子透かしの復号アルゴリズム
      [講演概要] スペクトル拡散型の電子透かしでは,透かし情報を多重に埋め込むことができる.複数の透かし情報を同時に推定する問題は,CDMAマルチユーザ復調と同様にNP困難である.従って,計算可能な復号アルゴリズムが必要とされる.ニューラルネットワークやCDMAのダイナミクスを元に電子透かしの復号アルゴリズムについて解説する.
      [参考文献]
      1. M. Kawamura and M. Okada: Transient dynamics for sequence processing neural networks, J. Phys. A: Math. Gen., vol.35 pp.253-266, 2002.
      2. 仙田和丈, 川村正樹: 拡散符号を用いた情報隠蔽技術におけるマルチ復号法, 第7回情報科学技術フォーラム (FIT2008), 第3分冊, pp.25-26, 2008.
      3. T. Tanaka and M. Okada: Approximate belief propagation, density evolution, and statistical neurodynamics for CDMA multiuser detection, IEEE Transactions on Information Theory, vol.51, pp.700-706, 2005.
    14:30-14:45 休憩
    14:45-16:15 吉田真紀 (大阪大学大学院情報科学研究科)
      [講演題目] 電子透かし性能向上のための統計的手法
      [講演概要] 電子透かしは大きく分けると,著作権保護に用いられる頑強な電子透かしと,改ざん位置特定に用いられる壊れやすい電子透かしの2種類となります.いずれの電子透かしにおいても,統計的手法は検出誤り確率を小さくするために積極的に活用されています.本講演では,電子透かしの概要を説明し,画像への電子透かしにおける最近の手法を中心に解説します.
      [参考文献]
        Ingemar J. Cox, Matthew L. Miller, Jeffrey A. Bloom, Jessica Fridrich, Ton Kalker: Digital Watermarking and Steganography (Second edition), Morgan Kaufmann Series in Multimedia Information and Systems, November 2007.
    16:15-16:45 closing

問い合わせ先:

    田中和之 (東北大学大学院情報科学研究科)
      e-mail: kazu [AT MARK] smapip.is.tohoku.ac.jp

主催:

  1. 東北大学 情報・数物研究会
  2. 科研費特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」(DEX-SMI)

共催:

    東北大学大学院情報科学研究科

関連イベント:

  1. チュートリアル講演会「量子情報と確率的情報処理」
  2. International Workshop on Statistical-Mechanical Informatics 2009

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