MIRU2007 サテライトワークショップ
「画像処理とその周辺における確率的情報処理の展開」


Probabilistic Information Processing in conjunction with MIRU2007 (PIP-MIRU2007)

100人を超える方々にご参加いただき大盛況のうちに終了いたしました.



開催日程: 2007年8月2日

開催場所:広島市立大学 講堂 小ホール (会場アクセス会場付近マップ)

参加費: 無料

開催趣旨:

    確率的情報処理はベイズ統計を核として,統計科学,統計物理学,ニューロコンピューティングなどを融合しながら新しい情報通信技術として深化しつつあります.画像処理もその深化のブランチのひとつです.特にベイジアンネットと呼ばれる確率推論のなかで用いられるモデル化,計算技法のいくつかが画像処理に転用されることで,従来では取り扱いが難しかった大規模な確率モデルのアルゴリズム化も可能となりつつあるのです.本研究会では, 画像処理におけるベイズ統計を中心とする確率的情報処理の最近の展開を確認するとともに,今後の理論的,実用的な可能性を探るための議論の場を提供することを目標として企画しました.

    [参考文献]

      ・本村陽一編:特集「ベイジアンネットワークと確率的方法処理の新展開」, 人工知能学会誌, vol.22, no.3,2007年5月.
      ・田中和之編著:臨時別冊・数理科学SGCライブラリ「確率的情報処理と統計力学 ---様々なアプローチとそのチュートリアル」, サイエンス社,2006年9月.
      ・樺島祥介編:小特集「確率を手なずける秘伝の計算技法 ---古くて新しい確率・統計モデルのパラダイム---」,電子情報通信学会誌, vol.88, no.9, 2005年9月.

プログラム (敬称略):

    *都合により開始時刻, タイトル等が変更になることがあります. ご了承ください.
    9:45-10:00 opening(田中和之, 東北大学大学院情報科学研究科)
      [講演概要] PDF
      [当日使用スライド] PDF (資料形式 PDF)
    10:00-10:45 田中和之 (東北大学大学院情報科学研究科)
      [講演題目] 確率モデルによる画像処理技術入門
      [講演概要] 確率的画像処理の基礎について簡単に概説する.主なトピックスは画像処理に対するベイズ統計と確率伝搬法(信念伝搬法,Belief Propabation)である.具体的なアルゴリズムと数値実験を紹介しながらの初心者向けに説明する.
      [当日使用スライド] PDF (資料形式 PDF)
      [参考文献]
        田中和之著: 確率モデルによる画像処理技術入門, 森北出版, 2006年9月.
    10:45-11:30 本村陽一 (産業技術総合研究所)
      [講演題目] ベイジアンネットワークによる日常生活行動のモデル化と確率推論の応用
      [講演概要] ベイジアンネットワークはグラフ構造によって,複雑な依存関係や因果関係をモデル化し,その上で確率推論を実行できる確率モデルである.ソフトウェア技術と計算機速度の向上によって,大量のデータからのモデル化と確率推論を実際に適用可能な事例が増え始めている.本発表では最近様々な観点で重要となっている人間の日常生活行動の計測・モデル化にベイジアンネットワークを適用する研究事例について解説を行う.
      [参考文献]
        繁桝算男,植野真臣,本村陽一著: ベイジアンネットワーク概説, 培風館, 2006年7月.
        本村陽一,岩崎弘利著: ベイジアンネットワーク技術:顧客・ユーザのモデル化と不確実性推論, 東京電機大学出版局, 2006年7月.
    11:30-13:00 昼食
    13:00-13:45 大町真一郎 (東北大学大学院工学研究科),坂野鋭 (NTT データ)
      [講演題目] パターン認識の諸問題と統計力学への期待
      [講演概要] 統計的パターン認識分野において,確率統計的手法がどのように用いられているのかを紹介し,少数サンプル問題に代表されるパターン認識における様々な問題点を述べる.特に二次識別関数に焦点を絞り,それらの問題点に対する暫定的な解決策を述べる.また,パターン認識問題で現れる奇妙な非線形現象も紹介し,その解決策についても議論したい.
      [当日使用スライド] PDF
    13:45-14:30 岡田真人 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
      [講演題目] 脳の視覚計算の神経メカニズム
    14:30-15:15 井上純一 (北海道大学大学院情報科学研究科)
      [講演題目] 情報統計力学としての画像処理の展開
      [講演概要] 大規模画像処理アルゴリズムの統計的性能評価に対して有効であることが明らかになりつつある情報統計力学の方法を,画像修復アルゴリズムを題材として紹介する.特に,画像および劣化過程を表現する確率モデルにおけるマクロ変数 ---ハイパーパラメータ--- とミクロ変数 ---画素--- の絡み合った情報処理過程が,いかに統計力学の問題として記述され, 解析されるのかに力点をおいて説明したい.
      [当日使用スライド] PDF
    15:15-15:30 closing

組織委員会:

    田中和之 (組織委員長, 東北大学大学院情報科学研究科)
    坂野鋭 (NTT データ)
    樺島祥介 (DEX-SMI 領域代表, 東京工業大学大学院総合理工学研究科)
    岡田真人 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
    大町真一郎 (東北大学大学院工学研究科)

問い合わせ先:

    MIRU2007 サテライトワークショップ「画像処理とその周辺における確率的情報処理の展開」(PIP-MURI2007) 事務局
      e-mail: pip-miru-office [AT MARK] smapip.is.tohoku.ac.jp (2007年6月1日受付開始)

主催: 画像の認識・理解シンポジウム MIRU2007 実行委員会

共催: 科研費特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」(DEX-SMI)

*本 Webpage に掲載されているすべての著作物の著作権はすべて著者自身に帰属します.複写・転載される場合には必ずその著者に許可を得てください.