2006 Workshop on Deepening and Expansion of Statistical Mechanical Informatics
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科研費特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」平成 18 年度研究成果発表会
も同時開催します.***
開催場所: 大手町サンケイプラザ 311 号室 + 312 号室 (東京都千代田区大手町1-7-2)
参加費:無料
懇親会: 大手町サンケイプラザ 303 号室 + 304 号室にて 12 月 19 日 17:30-19:30 (会費7000円)
参加申し込み方法: DEX-SMI 事務局 ( dex-smi-office [at mark] as.sys.i.kyoto-u.ac.jp ) 宛に件名 (Subject) に「DEX-SMI2006参加申込み」と記入し,以下のフォームに従って,懇親会,研究成果発表会の参加の有無と併せてお申し込みください.
開催趣旨: 情報の数理で最も本質的なことは何でしょうか?今日,情報を扱う道具の代表格はコンピュータです.コンピュータは筋の通った命令なら指示されたとおりに黙々と作業をこなしますが,少しでも命令が曖昧だったり矛盾を含んでいたりするととたんにへそを曲げてしまいます.そんな融通の利かないコンピュータと始終向き合っている人には,正確な論理こそが情報の本質だ,と考える方の割合が多いのではないでしょうか.一方,情報科学を支える基礎理論の一つである情報理論は確率論や統計学と密接な関係があります.確率や統計は曖昧さを数量的に扱うために生まれた概念です.この方面に精通している人なら,情報の本質は曖昧さにある,と先ほどとはまったく逆のことが頭に浮かぶのかも知れません.このように「情報」はときに相反するさまざまな概念が交錯する面白い研究対象です.我々はその中でも特に“沢山あること”が生み出す質の変化に着目しながら情報を考察していきたいと考えています.どんなに美しい絵も,素敵な音の調べも,心ふるわせる一篇の詩も,もとをただしてしまうと単なる点やノイズ,字や声音に過ぎません.小さな構成要素が沢山集まることで要素レベルでは予想もつかなかった性質や機能が集合体に宿る.そういうモノの見方で情報科学の諸問題を捉え直す試みを通じて,こうした方法論の情報科学における重要性を明らかにしていくことが当面の目標です.自然科学では,このような問題意識は「More is different(量が増えれば質が変わる)」というスローガンの下,一足先に定着しています.本チュートリアルではその中核的な理論である統計力学の考え方について,おもに情報科学関連分野の研究者,学生向けに解説します.
プログラム (敬称略):
*チュートリアル講演の講義ノートは印刷製本して当日無料配布する予定です.
組織委員会:
問い合わせ先: 科研費特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」(DEX-SMI) 事務局
*本 Webpage に掲載されているすべての著作物の著作権はすべて著者自身に帰属します.複写・転載される場合には必ずその著者に許可を得てください.
*関東圏以外から参加してくださる皆様におかれましては宿泊についてはご自身でのお手配をお願いいたします.